「十干十二支(じっかんじゅうにし)」——見ただけで、ちょっと身構えてしまう言葉かもしれません。
でも、安心してください。これは四柱推命を読み解くための「文字の名前」のようなもの。アルファベットのABCと同じで、意味がわかれば、こわいものではありません。
前回の記事で、四柱推命は「自分の地図(命式)」を読み解く占いだとお話ししました。今回はその地図を描くための「絵の具」にあたる、十干十二支についてやさしく見ていきましょう。
🌙 この記事を読むと
- 「十干」「十二支」がそれぞれ何を表すのかがわかる
- ふだん耳にする「えと」「干支」との関係がすっきりする
- 自分の命式に出てくる記号の意味が、読めるようになる
- 全部を暗記しなくていい理由がわかって、気がラクになる
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十干十二支とは、その名のとおり「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を合わせた言葉です。
- 十干 … 10種類の記号
- 十二支 … 12種類の記号(おなじみの動物たち)
この2つを組み合わせて、あなたの命式(自分の地図)は作られています。料理でいえば、十干十二支は「材料」。材料の名前と性質がわかると、できあがる料理=あなたの性質も読み解けるようになる、というわけです。
まずは「全部覚えなきゃ」と思わなくて大丈夫。こういうものがあるんだ、と眺めるだけで十分です。
十干(じっかん)── 自然をかたどった10の記号
十干は、この世界をつくる5つの要素「木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)」、いわゆる五行(ごぎょう)がもとになっています。
その5つに、それぞれ「陽(兄=え)」と「陰(弟=と)」のペアがあり、5×2で10種類になります。
たとえば同じ「木」でも、甲(きのえ)は大きくそびえる樹木、乙(きのと)は風になびく草花、というように、陽と陰でイメージがちがいます。
ちなみに「えと」という言葉は、もともとこの「兄(え)と弟(と)」から来ています。十二支の動物だけを指すと思われがちですが、本来は十干も含んだ呼び方なのです。
十二支(じゅうにし)── 季節とリズムをあらわす12の記号
十二支は、年賀状でおなじみの「子・丑・寅…」の12種類。多くの人が動物のイメージで知っていますね。
ただ、四柱推命では十二支を動物そのものとしてではなく、季節・時間・方位・五行をあらわす記号として使います。
たとえば「子」は冬・真夜中・水をあらわし、「午」は夏・真昼・火をあらわします。動物の見た目ではなく、その裏にある季節やエネルギーの向きを読むのが四柱推命の見方です。
「干支(えと)」と十二支は、どう違う?
ここで、ひとつの疑問が浮かぶかもしれません。「じゃあ、よく言う“今年の干支(えと)”って何?」と。
- 干支(かんし) … 十干と十二支を組み合わせたもの
- ふだん言う「今年のえと」 … 多くは十二支だけを指している
本来の「干支」は、十干(10種類)と十二支(12種類)を順番に組み合わせたもので、その数はぜんぶで60通り。これが一周して生まれた年の干支に戻るのが、60歳のお祝い「還暦(かんれき)」の由来です。
つまり、十干と十二支は別々のものではなく、ペアになって初めて、あなたの命式の一マスを作るのです。
さいごに ── 名前を知ると、地図が読めはじめる
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
十干十二支は、四柱推命という地図を描くための「素材の名前」でした。
- 十干 … 木火土金水を陰陽に分けた10種類
- 十二支 … 季節やリズムをあらわす12種類
- この2つが組み合わさって、あなただけの命式ができる
最初はただの記号の羅列に見えても、ひとつひとつに意味があるとわかると、自分の地図が少しずつ「読める文字」に変わっていきます。
全部を覚える必要はありません。読み進めるうちに、自然と馴染んでいきます。次の記事では、この素材を使って実際に「自分の命式を出してみる」ステップに進んでいきましょう。
焦らず、一歩ずつ。あなたのペースで大丈夫です。
よくある質問
十干十二支は全部暗記しないといけませんか?
いいえ、暗記しなくて大丈夫です。記事や命式表を見ながら「これはこういう意味だったな」と確認できれば十分です。何度も触れているうちに、自然と覚えていきます。
自分の十干十二支は、どうすればわかりますか?
生まれた年・月・日・時から作る「命式」を出すと、自分の十干十二支がわかります。命式の出し方は、別の記事でやさしく手順を追って説明していきます。
「五行(木火土金水)」がよくわかりません。
五行とは、世界のすべてを「木・火・土・金・水」の5つのエネルギーで考える、東洋の昔ながらの考え方です。十干十二支も、すべてこの5つのどれかに属しています。五行については、別の記事でくわしくお話しします。